大切な人を、やさしく見守るテクノロジー

アンビエント・ヒューマン・センシング

九州工業大学 × 北九州市 共同事業

平成28年度文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」

行動認識AI解析: 井上創造 教授

アンビエント・ヒューマン・センシングングの中のAI

アンビエント・ヒューマン・センシングのコア(核)となる技術です。スマートフォンや環境センサから得たセンサデータを使って人間の行動を認識する「センサ行動認識」技術において先端を走ります。

研究紹介記事

一般的に認識アルゴリズムは、ビックデータから機械学習により自動的に作り出されますが、その際にデータの品質が悪い、学習時と利用時の性質が違う、偏りが大きい、といったビックデータに特有の問題に直面します。我々はこの問題を自動的に解決する技術を提案しています。

また、医療データや介護記録といった異種データとも組み合わせることによって、次の日の業務量や患者の予後といった近未来を予測する技術、さらにはその要因を洗い出す技術を提案しています。「みまもり」の次の一手を打ち出せる技術を実現します。

大学発ベンチャー「合同会社オートケア」を立ち上げ、行動認識技術を用いた介護支援システムの販売とメンテナンスを実施しています。(Webページはこちら

特徴

我々の「センサ行動認識・健康ビックデータ解析」技術は、センサを選ばない、センサ対象とする対象行動・感情も幅広いということに加え、荒い教師データや他人の教師データでも自動的に補正できるアルゴリズムを持つという強みを持っています。

    

AIの優位性説明図
AIの優位性説明図2

1日全体での行動認識において高い精度を示すことを九州大学病院などと連携し,実証してきました。この技術を使うと、患者の状態や看護行動の「近未来予測」もおこなうことができるようになります。今後は、介護記録のような異種データからも自動的に行動認識が行えるようにすることも目指しています。

    

(合)オートケア(商用サービス)

(合)オートケア(商用サービス)

https://autocare.ai/

関連情報

受賞歴

研究者

行動認識AI解析 井上創造 准教授

九州工業大学 大学院生命体工学研究科
人間知能システム工学専攻 教授

井上創造(Sozo Inoue)

博士(工学)。1997年九州大学工学部情報工学科卒。2002年九州大学大学院システム情報科学研究院後期課程修了。2002年より同システム 情報科学研究院・システム LSI研究センター助手。2006年より同附属図書館研究開発室助教授(准教授)。2009年より九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究科准教授、2021年大学院生命体工学研究科 人間知能システム工学専攻教授、現在に至る。2009年から2014年まで、九州大学附属図書館特別研究員。2011年から2012年まで九州大学大学院システム情報科学研究院非常勤講師。2014年、ドイツカールスルーエ工科大学訪問研究員。2015年から、九州先端科学技術研究所特別研究員。2016年から九州工業大学イノベーション推進機構戦略的研究推進領域兼務。

 

 

 

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