介護施設丸々一棟を対象に、介護業務分析をした結果、1日のうち少なくとも1時間程度は記録や申し送り作業に費やしていることがわかりました。センサ行動認識+AIデータ解析技術で記録業務を半自動化すれば、これらの時間を入居者様とのふれあいの時間に変えることができます。
対象施設で一人一日あたり平均57.6分かかっていた介護記録時間が、システム導入によって平均34.6分に減り、行動認識によってさらに平均23.8分に減らすことが出来ました。同時に、記録の内容も約1.5倍に増え、綿密な記録が可能になりました。
POINT
センサ行動認識+AI データ解析技術のシステム導入によって、 介護記録時間の短縮、介護業務の効率化および近未来行動予測 を実現できるかについて検証を行いました。
開発したAndroidスマートフォン用アプリFonLogは、スタッフが業務中に介護記録を入力し、そのスマートフォン内のセンサデータとともにクラウド上のサーバに中継する機能を持ちます。(a)のメイン画面から基本的にはタブやスワイプ等で切り替わらないようにし、詳細の入力の際には(b)-(d)のようなダイアログを表示します。
行動ラベルおよび行動詳細が、上図のように介護施設が通常用いる形の帳票で出力されます。特に上図(d)の帳票は、ケア記録と呼ばれるものは、後日印刷して自治体に提出される形式となります。
「行動認識・予測技術」の組み合わせで、高齢者や幼児などが「より安全に」「快適に」「健康に」生活するための「みまもり」や「行動変容」を実現するためのサービスを事業化し、グローバルに展開することを目指しています。
4行動について80%以上の精度、10行動について60%以上の精度を出ていることが分かります。
4行動について80%以上の精度、6行動について60%以上の精度を出していることが分かります。不定期の介護行動である「日中利用者対応」「夜間利用者対応」 「排泄」 の3つの行動についても、80%以上の精度で予測できています。
(合)オートケア(商用サービス)