高齢者をはじめ、人々が生きがいをもって元気に長生きするためには、自分の体の状態の変化を継続的に正しくとらえる「情報」と健康を維持するための「情報」が重要です。健康な人でも、疲労や体調不良によって引き起こされる交通事故など不慮の事態を防ぐため、自分のカラダを理解するための「情報」を活用することが大切です。
「なりたい自分」や「あるべき自分」に役立つ、行動変容のための「情報」も重要だと考えています。日常的に負荷のかからない形で、生体情報のモニタリングや行動認識・予測が可能なアンビエント・ヒューマン・センシング技術で、介護や保育現場のみまもりの他、日常生活や仕事中の体調管理、なりたい自分になるための自己管理に役立てるフィードバックシステムなどの展開を進めていきます。
政令指令都市の中でも最も高齢化が進む北九州市の特性を活かし、独自性の高い「非接触生体センサ」と、実証を重ねている「行動認識・予測技術」の組み合わせで、高齢者や幼児などが「より安全に」「快適に」「健康に」生活するための「みまもり」や「行動変容」を実現するためのサービスを事業化し、グローバルに展開することを目指しています。
また、行動認識技術を活用すると、介護施設のスタッフなど、みまもる側の行動を把握し、業務を効率化することもできます。我々の技術で日本のそして世界の健康寿命をのばしたいと考えています。健康寿命とは、健康上問題なく日常生活を送れる期間です。
※実用化例紹介:シニア 見守り&ヘルスケアIoT事業
今クルマには、自動運転化や電気・水素エネルギーへの移行など、技術の発展に伴う大きな変革の時代が訪れています。そのような中、安全面についても、特に高齢者や輸送事業体などの、体調不良や疲労に誘発される痛ましい事故などを防ぐための対策が重要になっています。本プロジェクトでは、ドライバーの体調を常に把握し、異常を検知した場合は、ドライバーに注意を促したり、安全に停止させるなど、クルマとの協調による安全な交通社会を実現することに貢献します。
※実用化例紹介:安全運転支援用生体センサIoT事業